文章を書くことは元々得意ではなかった自分ですがやってみようで始めていたコピーライターは
自分の中ではかなり良い職種だったかと思います。
今までコピーライターとして活動してきたとは言ってきましたが、コピーライターに関する記事をまったく書いていないことに気付いたので
今回はコピーライターとしての基本中の基本「ターゲット」の重要性について話していきます。
商品の特徴を書くだけがコピーライターの仕事ではない
人は商品を買うわけではなくその先にある「幸せ」や「結果」を買う
ということを覚えておいてください。
どんなに良い商品で素晴らしい性能を語ったとしても
「これ自分に関係ある」
「私が欲しかったのはこれだ」
と思ってくれなければ意味がありません。
「業界初!○○機能搭載」
「形状が約半分の大きさに」と言われても
それが自分に関係あるとは思えません。
つい書き手側からしてみればどんどん語りたくなってしまいますが
単に商品のすごいところを並べても人は振り向いてくれません。
人はその商品やサービスを使ったら「自分にどんな良いことがあるのか」を知りたいのです。
凄腕コピーライターの文章はターゲットが明確
コピーライターとして重要な心得はまず「視点を変える」こと
商品の説明をしたくなる「自分視点」の文章から
相手が知りたくなるような「相手視点」の文章に変えるのです。
自分が言いたいことを言うのではなく、「お客様が言ってほしいこと」を言う。
それがコピーライターとして必ず抑えておかなければならない考え方です。
今の時代を生きる人たちは何を求めているのか
どんなことを考えているのかを察知することも大切です。
たとえば、「エコ」「プロゲーマー」という言葉は何年も前には新鮮だったのですが
今ならフツーすぎて刺さらないでしょう。
今の時代にみんなが感じていることを見つけて
それを文章にすることも売れるコピーづくりには必要です。
100万人に向ける文章よりターゲットを絞った1人に向けた文章を作る
以前、「コピーライターと何故かマーケティングも同時に学んでしまったがそれで人生変わった話」
という記事を作成した時に「ターゲット」の話をしましたが
ターゲットを絞れば絞るほど売れる文章が出来上がります。
コピーライターとしてキャッチコピーを制作するときに
読み手に「これ私のこと!」と思ってもらわなければなりません
特にキャッチコピーは見るのも一瞬なので
その一瞬で相手を振り向かす必要があります
その文章を作るためには「ターゲット」です。
基本的にターゲットは大雑把に決める方もいらっしゃいます
ブログの制作ではまだ良いですが
文章を書く場合には「たった1人」まで絞ります。
なぜなら、1人に向けて書いた言葉はその周りにいる100人
1000人、1万人、100万人を動かします。
男性も女性も20代も60代も見てほしいという思いで書いたコピーは
誰の心にも届きません。
では「たった1人」のターゲットの決め方は
なるべく「実在する人間」を書いて行くと良いです。
一番簡単なのはそのとき商品やサービスを利用して悩みを解決した
過去の自分をターゲットにするのが手っ取り早いです。
ターゲットは以下のように
・年齢
・性別
・出身地
・職業
・年収
・趣味
・1人暮らしか家族暮らしか
・性格
・好きな、嫌いな食べ物
・一日の生活スタイル
・携帯の機種
・悩み事
マーケティング用語では「ペルソナ」といって
架空の理想の顧客像を描くこともあるのですが
それだと自分の都合の良いように想像してしまうため
個人的にはあまりおすすめしません。
具体的な1人の人をイメージして
その1人の人にラブレターを書くような勢いで文章を考えるのが
コピーライターとしてとても大事な考え方です。
まとめ
さて、おさらいですが
・商品の特徴を書くだけがコピーライターの仕事ではない
・凄腕コピーライターの文章は伝えたい相手を知っている
・100万人に向ける文章より1人に向けた文章を作る
という事をお話しました。
コピーライターになるためにはまずは知っておきたい内容のお話でしたが
それ以前に「コピーライターとは何なのか」という事を知っておかなければなりません
そのために考え方についてやっていきましたが
どんなコピーライターでも必殺のワードなんて言葉は無くて
ターゲットの特徴を理解して、どんなメディアを使ってどんな言葉で訴えかければ心に響くかを知っているか知らないかの違いだけなのです。
まずは、文章を書く前にそのターゲットが実際にいるのかどうか
実際にいれば細かくターゲットのプロフィールを作ってから文章を書きましょう。