フリーランス(個人事業主)の方の確定申告は初めてだとやることが多くて驚きます。
特に在宅ワーカーの方にとってみれば「こんなものネットで調べて時間もあるから簡単でしょ?」と思いがちですが
仕事もしながらで確定申告をするとなると結構大変で
初の確定申告は大変という話はよく聞きます。(実際私も大変でした)
今回はそんな1人のフリーランスの方の
確定申告の体験談についてお話ししていきます。
まずは、確定申告の情報取集
個人事業主になって早4年。
それまでは、普通に会社に勤務していたので税金のことは何もわからず、全部会社にやってもらっていました。
いざ、個人事業主になるとなると
そういった税金の面が全くわかなかったので
税理士や青色申告会(各都道府県にある税理士より安い)に依頼して全部やってもらおうかとも思いましたが
少しでもお金を節約しておこうと自分でやってみることにしました。
とはいえ、ネットで検索してその情報だけで対応するのはさすがにできないと感じたので
まずは本屋に行って「はじめての確定申告」系の本を立ち読みしまくり
一番イラストや写真が多くて
読みやすいと感じたものを1000円くらいで購入しました。(この本の購入をしたときの領収書はとっておくおこと。)
三日くらいかけて本をしっかりと読みこんでから、税務署にいき個人事業主の登録を行いました。
そこで、パソコンソフトで青色申告ができるものがあると知り、そのソフトを購入しました。
購入したといっても1年間は利用料金無料でしたので、使ってみてよくなければキャンセルできるタイプのものです。
購入した確定申告の参考書とパソコンソフトを使って、作業を行ってみると意外に簡単でさくさくと作業が進むので
これなら自分でもできると思い、確定申告申請の期間の一週間前までそのまま放置。
その間に今まで取っておいた領収書をすべてかき集め、日付別に並べて整理しました。
その作業が終わり、改めて確定申告の作業をパソコンで始める中で、ふと疑問が。
ある重大なミス
支払い区分に、現金とカードというのがありました。そのままの意味なので
現金で支払ったものは現金の区分、カードで支払ったものはカードの区分にして作業をしていき
問題なくすべての収支情報の入力が終了。
確定申告書を印刷して、自分自身で参考書と照らし合わせながら、数値の確認を行っていきました。
すると明らかに、収支バランスがおかしい。
さらに、最終的な確定申告の数字も明らかに大幅におかしなことに。
謎の残金も表示されていたのです。
絶対におかしいと思い、ネットで調べまくると
支払い区分が現金やカードとあったところに問題があることがわかりました。
そもそも、確定申告を行う際は事業専用の口座を用意しておき
そこから現金を使って経費を使ったり、商材を仕入れたり、売り上げを入金するというのが前提のようで
わたしはそんなこと知りもせず
自分個人の口座や個人のクレジットカードをつかってお金のやり取りを行っていました。
クレジットカードの明細書や銀行口座の取引詳細を確認しながら行えばいいやと思っていましたが
それだとパソコンソフトで管理する場合に収支を入力する値が変なことになってしまうとのことでした。
そんなことに気が付いたのは確定申告締め切りの二日前。もう、どうしようもない・・・。
そこで、知り合いのつてを使い、会計事務所に相談し事情を説明したところ
とりあえず今年の確定申告は今から業者に頼んでも、間に合わないので
支払い区分をすべて現金に変更しなおしてパソコンソフトで再登録を行えば
収支バランスや売り上げの数値は揃うとのことでした。
アドバイスをもらった通りに急いで再編集し
何とか青色申告締め切り当日に税務署に持ち込むことができました。
しかし、締め切り当日の税務署はまさにお祭り騒ぎ。とんでもない人の行列と
質問攻めにされている職員のひと。なにやら必死で訴えている悲壮感漂う方々など。とにかく、大ごとでした。
私も一応、提出前に事情を説明しておかなければと思い、列に並んで書類を提出するとき
職員の方に事情を話はしましたが、はいはい。といった感じで、聞き流されてしまいました。
しかし、状況からして仕方がないとしかいいようがなかったので、そのまま初の確定申告は終わりました。
これから、確定申告される方は、事業専用の口座とクレジットカードをつくっておきましょう。
パソコンソフトや参考書を使って自分でやるのなら、必ず相談できる人を一人は作っておきましょう。
パソコン苦手、数字苦手、参考書読むのめんどくさいという人は、私のようにケチらずにプロに依頼することをおすすめします。
確かに料金はかかりますが、勉強とパソコンのソフト操作を覚える手間時間を考えればコスパはいいと思います。
なにより、確定申告当日のあのお祭り騒ぎの税務署に行かなくて済みますからね。
まとめ
確定申告をする際には資料を準備することは重要なことです。
しかし、毎年毎年ルールが移り変わっている確定申告で青色申告の方だった場合
たったの1ミスで大変なことになります。
私の初の確定申告は白色申告でしたがそれでもかなり大変でした。
税務署に聞きに行こうと思って平日に行きましたが
たしかに、ものすごい行列でした。
ですがもし、初の確定申告をする場合にはこんなことを言うと元も子もないのですが
初めは「聞いた方が早い」です。
かくいう私も現在、確定申告を代行で行う仕事もしていますが
調べるよりも他人から聞いた方が早かったりします。
もしお悩みであれば私にメッセージをいただければと思います。
なるべく知っている範囲で丁寧に回答させていただきます。