初めての青色申告…
現在34歳の私が個人事業主として開業したのは、今から4年前のことです。
大学院生の頃からやっていた、高校生向けの模試の採点と通信教育の添削指導の仕事を事業化しようと思い立ってのものでした。
初めて確定申告書と青色申告決算書を作った時はこれで大丈夫かと非常に不安になりました。
数値に誤りはないか、添付の書類は十分かと何度も確認したことを覚えています。
それまで私は会計や簿記について全く触れたことはなかったため、何をするにも確信が持てなかったのです。
それでも青色申告をしようと考えたのは、青色申告特別控除によって税金や国民健康保険料を抑えることができるというメリットのためでした。
実は私の確定申告デビュー自体は、初めての青色申告の前の年のことです。
事業化する前は、まだ収入額が大きくなかったこともあって、確定申告の必要はありませんでした。
そして収入が増えていった5年前、確定申告が必要であることを指摘されました。この時が、私にとって初の確定申告です。
ただ、この時は住民税の申告書類を元に市の職員の方がさっと確定申告書を作ってくれた上に税務署に転送するということになったので
私自身は一切能動的に関わらず、よく理解しないままに確定申告書の写しと所得税の納付書を受け取るだけでした。
こうしてようやくにして確定申告を自分に関係のあることとして認識した私はすぐに確定申告について調べ、白色と青色との違いを知り
青色申告にしておけば所得税は発生しなかったこと、住民税や国民健康保険料ももっと安くできたことを知りました。
そこで一念発起して、開業届と青色申告承認申請書をしたという次第です。
しかし、必要な書類や手続きが予想外に多すぎた
ただ、制度を利用するとなると、それなりの準備や手続きが必要となります。
確定申告を青色申告で行う場合には仕訳帳やら現金出納帳やら売掛帳やらと帳簿を作って保存することが義務です。
そのためには複式簿記を理解しなければならず、今は会計ソフトのおかげで楽ができますが
それでも慣れないうちは色々と悩みながら入力したものでした。
報酬が金額が確定した日に売掛金が発生し実際に支払いが行われた日が売掛金の回収とするというようなことは
青色申告をすると決心しなければ生涯無縁だったかもしれません。
書類を作成していく中で第一に不安だったのは青色申告特別控除のおかげで所得税額が0円になったことで
本当に良いのかと勝手に疑心暗鬼になりました。
そして特に悩んだのは家事按分についてです。
自宅のアパートを住居と兼用の事務所としている場合、家賃や水道光熱費などについて何割かを仕事分として経費に計上できるのですが
果たしてどの程度にすれば良いのか頭をひねったものでした。
一日の中での作業時間や作業スペースの面積を基準とできるということだったので
悩み抜いた末に家賃の3割を経費としましたが、実は今でもこれが妥当なのかは自信がありません。
自ら意図して初めての確定申告に向かう時、また順番を待って提出する時の不安と緊張は
今となってはあまりにも過剰で失笑ものの話ですが、よく覚えています。
すべてしっかり確認して問題はないはずだとわかっていても間違いがあったらどうしようとビクビクしていたものでした。
当然ながら申告の場では何も言われることはなく拍子抜けするほどにスムーズに進み
すべては杞憂でしかなかったわけですが不安はその後も続いていました。
1つには所得税の口座引き落としは4月のことで税額0円に対する半信半疑の気持ちから
まずこれを過ぎるまでの不安があり、それを過ぎたら過ぎたで今度は何も言われないことに不安になるという始末でした。
何事もない限りは一切何も言われないという点は当たり前のことではあるのですが
それはそれでちゃんと認められたのかどうかがわからないために不安が煽られたのでした。
今では簿記や確定申告にも慣れてきつつありますが、それでもなお大丈夫なのかという一抹の不安は抱えています。
会計帳簿作りという点で青色申告を始めることに二の足を踏んでいる人もいることでしょう。
会計ソフトの助けを借りて、やってみれば思いの外になんとかなるものではありますが、敬遠したくなる気持ちは十分に理解できます。
ただ、所得金額から65万円控除されるという特典の効果は非常に大きいです。ぜひ挑戦してみてください。
誤りなく進めるコツは、お金が動いたら忘れないうちにこまめに帳簿に記載することです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?こまめな記帳は本当に大切です。
何故かというと2.3月に一気に記帳作業をしていてふと「あれ?6月のこれって経費だっけ?」と
思い出せないことが多々発生するからです。
その領収書の裏にメモ書き程度でも書いておけば問題ないのですが
まあ、基本的には忘れてしまいますよね。
なので、毎日か毎月かは記帳を進めていけば問題は無いので
是非コツコツと進めてみてください。